兼業主婦のリアルな日常。

フルタイムで働く、2児の母が、キラキラして「いない」リアルな日常をつづります。

夫、解雇される。

こんにちは、りんごです。

今回はなかなか衝撃的なタイトルで始まりました。

ほぼリアルタイム中継です。

お付き合いください。






日曜日、

子供を寝かせつけたあと、夫から話があると言われました。

こういう時って絶対良い話じゃない(笑)


夫の隣に座り「どうした?」と聞くと、

「土曜日に親方から解雇宣告を受けた」と。



今の会社に入って半年。

その前に勤めていた会社が昨年の10月に倒産し、

取引先だった今の会社の社長が、夫の仕事ぶりを買ってくれて引っ張ってくれました。


中卒の夫は学歴がなかったのもあって、10代から建築系一本でやってきて、

資格もそこそこ持ってはいるものの、

やはりこの業界は日給、国保が多くて、

私と結婚し、子供が生まれて、家計を預かる私の最低条件としては、

「固定給」で「社会保険

これは外せない条件でした。


親方はそういったこちらの事情も理解してくれ、

同じ業種とはいえ、今までの夫の仕事ぶりもあると思いますが、

我が家の生活を考えて良いお給料を出してくれて、とても感謝していました。


それが・・・・



解雇の理由を聞くと、

どうやら、かなり大きなミスをしたようで、

親方が気付いて大事にはならなかったけど、もし気付かず進んでいたらかなりの損害賠償だったこと、

そして、今回同様のミスが2回目だったこと。

将来的にはモノになると期待して、安くない給料を払い、社会保険料も払い、育てていこうと思ったが、

今までこんなミスをした人はいなかったし、正直、信用して仕事を任せられない と言われたそうです。



夫、それはそれは落ち込んでいました。

仕事内容は各会社違えど、

この業界自体25年くらいやってきて、

本人にも「俺はある程度やれる」という自負もあったでしょうし、

その経験年数ゆえに、少しばかり過信や慢心もあったのかもしれません。

そこに今回のクビ宣告。


「俺はこんなに使えない人間だったんだ」と感じるとともに、今までの自分の経験を全否定された気持ちだったんでしょう。




夫の気持ちはちょっと置いといて、

私としては、

夫から話を聞いたとき、

会社としての判断は妥当だろうなと思いました。

大手住宅メーカーの下請けの会社ですが、

メーカーからの評価はトップクラスだし、

社員は親方と息子とうちの夫の3人だったので、

夫の大きなミスでもし会社のランクが落ちれば、信用も評価も売上もガタ落ち。

親方たちの生活にも直結しますしね。

個人経営の会社だからこそ、その辺はかなりシビアであって当然だし、

それだけ夫は期待をしてもらっていたにも拘らず、それに応えられなかったという結果。


それと、

夫の今までの経験は経験として、

やはりこの業界に長く「雇われ」として居るには色々厳しいのかな とも感じていました。


それは体力的なこともそうだし、

会社自体も不安定なところが多くて、

夫も、私と結婚して12年の間に4回仕事を変わっています。

それも、4つ中2つは倒産。

1つは日給・国保で、塗装業だったので雨の日は休み。

月収が10万下回る月が幾度となくあって、子供も生まれる頃だったので私から転職をお願いしました。

そして今の会社です。


夫本人は、「学歴もないし、俺はこういう仕事しか出来ない」と言って、

私が高卒認定受ければ?と言っても、結局、毎回同じような仕事を選んできましたが、

職探しをするたび、毎度「中卒」の壁があり、学歴コンプレックスを拗らせていました。


それでも、

仕事に対する姿勢は真面目なので、

「学歴がなくても一生懸命やってれば、見てくれてる人はいる」と、

今の会社から声をかけてもらった時、少なからず自信につながったんだろうと思います。


だから、もう本当に・・・(ため息)


クビ宣告を受けてからの夫は「オレカワイソウ」を群生させて、その中で生活していました。

カビ生えるんじゃないかと思うほどの陰気。



夫の気持ちはわかりますよ。

そりゃあ、落ち込むでしょう。


でも、

もう言われちゃったもんは仕方ないじゃん。


私は、

夫のミスを親方が事前に見つけてくれて、会社が損害を負わなかったこと、

無駄にズルズル引っ張らず、ギリギリでも30代のうちに解雇してくれたこと、

それだけでも良かったと思う。


今、夫がすべきことは、

最後の日まできっちり勤め上げて、拾ってもらった恩を返すこと、

そして、新しい仕事を見つけること。



そして、私がすべきことは、

「オレカワイソウ」を群生させている夫を引っ張り上げながら、仕事しながら、家のことしながら、育児しながら、一緒に求人を探すこと。



え?

私、ハードモード過ぎない?